中小企業・小規模事業者の生産性向上を支援することで、「事業場内最低賃金(事業場内で最も低い賃金)」の引き上げを図るための制度です。事業場内最低賃金を一定額以上引き上げ、設備投資(機械設備、POSシステム等の導入)等を行った場合に、その費用の一部が助成されます。
事業場内最低賃金の引き上げ額 | 助成率 | 引き上げる労働者数 | 助成上限額 | 助成対象事業場 |
30円以上 |
7/10 ※生産性要件を満たした場合には3/4 常時使用する労働者数が企業全体で30人以下の事業場は4/5 |
1〜3人 | 50万円 | 事業場内最低賃金が1,000円未満の事業場 |
4〜6人 | 70万円 | |||
7人以上 | 100万円 | |||
40円以上 | 1人以上 | 70万円 | 事業場内最低賃金が800円以上1,000円未満の事業場 |
※ここでいう「生産性」とは、企業の決算書類から算出した、労働者1人あたりの付加価値をいいます。助成金の支給申請時の直近の決算書類に基づく生産性と、その3年度前の決算書類に基づく生産性を比較し、伸び率が一定水準を超えている場合等に、加算して助成されます。
【注意点】
過去に業務改善助成金を受給したことのある事業場であっても、助成対象となります。「人材育成・教育訓練費」「経営コンサルティング経費」も設備投資等に含まれるため、助成対象となります。
概要 | 従業員15名のクリーニング屋は、計算ミスや長い待ち時間で悩んでいました。 |
取組 | POSレジシステム(費用:150万円)を導入し、計算ミスや待ち時間がなくなり生産性がアップしたので、従業員の時間給(最低賃金)を50円引き上げました。 |
受給額 | 70万円(上限額) |